中間テストどうだった?元教員からの一言。
中間テストどうだった?元教員からの一言。
初回定期テストの結果に一喜一憂している皆さんへ、
元教員として伝えたい大切なメッセージがあります。
テスト結果に悩む方へ
中学・高校へ入学後初めての定期テストはどうでしたか?
「最初のテストで自分の立ち位置が決まる」とか「最初の順位から大きく変わることはない」なんてよく言われているから、思ったよりも低い順位にショックを受けている人も多いかもしれません。
もちろん、「勉強不足だった」「勉強の仕方を工夫しないと…」といった気持ちがあるならこれから改善していくべきです。しかし、今回の結果を気にしすぎる必要もありません。
「最初のテストでは差がつきにくい」からです。
一番わかりやすいのが、中1の英語のテスト。アルファベットの大文字小文字、簡単な挨拶がメインで、100点を取った人がクラスに何人もいたりしませんか?
例えば、100点取った人が各クラスに3人、学年が5クラスだとしたら、1位が15人もいるわけです。加えて、ちょっとしたケアレスミスで1点落とした99点の人が学年に10人いるとしたら、98点という高得点の人でも26位になってしまいますよね。
中学1年生英語テストの得点分布例
98点でも26位になってしまう!
順位だけで実力は測れません
だから、この場合順位を気にするのは意味がないと思いませんか?学校によっては得点分布表を配ってくれるので、まずはそちらを確認しましょう。
また、1学期は授業進度が安定しないため、上位進学校ですら「予定通りに授業が終わらないから、テスト範囲を変更する」なんてこともあります。その場合、すでに春休みの時点で予習しているような範囲のみがテストに出題され、点数に大して差がつかないため、順位=実力 とは言い切れません。
今回のテストで生徒間の差が大してついていないようであれば、次で差がつくように問題の難易度を調整するはずですから、期末テストは少し難しくなると思ってください。また、いきなり小テストが増えた場合も、通知表をつけるための材料として使われることが多いですから気を抜かずに取り組んでくださいね。
元教員からのまとめ
大事なのは、今後授業が進んでからのテストにおける得点と順位です。
はっきりとした差が見えてくるのは2学期以降になることが多いので、気持ちを切り替えて地道に努力していきましょう。

